今回はウェブアンケートにて総勢9,832名に調査した<広島弁!意味が難しい「広島の方言」ランキングPart4>を発表します。
「タイヤがちびる」って?「釣った魚をしごうする」?「てごうして」と言われたら何をすればいい?気になる方はさっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位こーへぇ(生意気) (1,622票)
- 2位にがる(体の奥の方が鈍く痛む) (1,489票)
- 3位ひわる(曲がる、たわむ) (818票)
- 4位ぶち、ぶり、ばり(とてもすごい※3ついずれも) (792票)
- 5位くいくさし(食べかけ、食べ残し) (724票)
- 6位てご(手伝い) (598票)
- 7位みやすい(簡単) (585票)
- 8位ちびる(減る) (532票)
- 9位しごうする(仕事する、捌く) (520票)
- 10位はせる(挟む) (416票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<広島弁!意味が難しい「広島の方言」ランキングPart4>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)9,832名/調査日:2024年10月8日
第1位:こーへぇ(生意気)(1,622票)
- 全く分からない言葉があり、日本も広いんだなぁ~とつくづく思いますね
- 友達の名前みたい
- 声に出して言ってみるとユーモラスな感じがして 生意気という意味には全然思えないです
- 広島におばあさんがいるけど、わからない…
人名と間違えないよう注意!1位は「こーへぇ」(生意気)!
「こーへぇ」は方言を知らないと、人の名前のようにも思えますが、広島県の方言では「生意気」や「ませている」、「横柄な」といった意味になります。「あがーなこーへぇ事ばっかりゆうとったらいけん」は、「あんなに生意気な事ばかり言っていたらダメ」という意味です。柔らかい響きの言葉からはなかなか想像がつきませんね!
第2位:にがる(体の奥の方が鈍く痛む)(1,489票)
- 味に苦味があることのように思う
- 3文字でなかなか奥深く表現していて、なるほどと思わせられた
- 聞いたことがなかった。体の奥が鈍く痛むという細かい方言があるのだなと思った
味のことではありません!2位は「にがる」(体の奥の方が鈍く痛む)!
広島県の方言では「体の奥の方が鈍く痛む」ことを「にがる」といいます。ただし、同じ広島県内でも「痛み」の種類は違い、「鋭く痛む」意味で使う地域もあります。共通しているのは、外部からの要因での痛みではなく、「痛みの原因が体の中にある」ということ。例えば刃物で手を切ってしまった場合などには使いません。痛みに関しての言葉の使い分けがあるのが興味深いですね!
第3位:ひわる(曲がる、たわむ)(818票)
- 全くわかりませんね…
- これはわからない…
- “日割り”と間違いやすい
基になった古語からは意味が変わっています!3位は「ひわる」(曲がる、たわむ)!
「ひわる」は広島県の方言で「曲がる」や「たわむ」といった意味になります。漢字で書くと「干割る」です。古語では「(乾燥して)裂け目ができる」や「ひびが入る」という意味ですが、広島県の方言では、元々はまっすぐだったものが、曲がったりゆがんでしまった時に使います。「本棚に本いれすぎて棚板、ひわってしもうた(本棚に本を入れすぎて棚板がたわんでしまった)」といった使い方をします!
第4位:ぶち、ぶり、ばり(とてもすごい※3ついずれも)(792票)
4位は「ぶち」、「ぶり」、「ばり」(とても、すごく※3ついずれも)!
- 魚の名前みたい
- 最上級が『ばり』?
- いろんな意味があって方言は面白い
- 広島の人といえばよく使ってるイメージの単語
「ぶち」、「ぶり」、「ばり」は、3ついずれも「とても」や「すごく」を意味する広島県の方言です。「ぶち嬉しい」、「ぶりむかつく」、「ばり眠い」など、強調したい言葉の前につなげて使います。かなり砕けた表現ではあるので、目上の方などには使わないよう注意が必要です。ただ、広島東洋カープのキャッチフレーズとして「バリバリバリ」が使われたこともあるなど、この方言に親しみを持っている人もたくさんいます!
第5位:くいくさし(食べかけ、食べ残し)(724票)
5位は「くいくさし」(食べかけ、食べ残し)!
- 傷んだ食べ物のようです
- 臭い?って意味に聞こえる
- 四国と同じ!
「食べかけ」や「食べ残し」を意味する広島県の方言「くいくさし」。「食べくさし」という地域も。山口県や愛媛県などでも使われてる方言です。ちなみに他にも「飲みかけ」や「飲み残し」は「飲みくさし」と言い、「やり残し」は「やりくさし」と言います。このように、「~くさし」で「~している途中」を意味すると覚えておくといいですよ!
第6位:てご(手伝い)(598票)
6位は「てご」(手伝い)!
- てご…分からん
- 関西弁の『てんご』だといたずらになる
- 何のことだか分かりにくい言葉だけど手伝いのことなんですねぇ…
「てご」や「てごう」は広島県の方言で「手伝い」のこと。島根県や岡山県などでも使われています。「手伝う」や「手助けする」は、「てごうする」と言います。「手伝って!」と言いたい時は、方言では「てごうしてーやー!」に。昔、鍛工や石工などの手伝いをする人を「手子(てこ)」と呼んでいたことが由来になったようです!
第7位:みやすい(簡単)(585票)
7位は「みやすい」(簡単)!
- ほかの意味かと思った
- 見やすいと勘違いしそう
- 全く見当つかない
「みやすい」は広島県の方言で「簡単」という意味になります。岡山県などでも使われています。話し言葉ではもう少し砕けた言い方になり、「この問題は簡単だ」と断言する場合は「この問題はみやしい」。「簡単だった」と過去形で言う時は「みやしかった」。「簡単にして」とお願いしたい場合は「みやしゅうして」と言います!
第8位:ちびる(減る)(532票)
8位は「ちびる」(減る)!
- ちびるはあの『ちびる』を想像します
- 違う意味にとらえちゃう
- トイレに間に合わなかったわけではないのね
突然ですが、あなたの家に「ちびた鉛筆」はありますか?「ちびる」は広島県の方言で、タイヤや靴底などが「減る」や「すり減る」、鉛筆などが「短くなる」という意味の言葉。漢字で書くと「禿びる」。岡山県などでも使われています。つまり、「ちびた鉛筆」は「短くなった鉛筆」のこと。「鉛筆が短くなってしまった」や「タイヤがすり減ってしまった」を方言で言いたい場合は、「ちびてしもうた」と言います!
第9位:しごうする(仕事する、捌く)(520票)
9位は「しごうする」(仕事する、捌く)!
- しごうするは聞いた事ないなー
- 初めて聞きました
- 難しいです
広島県の方言で「仕事する」という意味だったり、魚などを「捌く」や「おろす」という意味の言葉「しごうする」。「今日釣った魚、しごうして(今日釣った魚を捌いて)」などといった使い方をします。ただし、喧嘩の場面で相手に向かって挑発的な言葉として言う場合もあるので、方言に詳しくない場合は取り扱いに注意が必要です!
第10位:はせる(挟む)(416票)
10位は「はせる」(挟む)!
- 難しい!
- 言われてもわからない…
- これはわからない
「はせる」は広島県の方言で「挟む」という意味。「この書類、そのクリアファイルにはせといて(この書類、そのクリアファイルにはさんでおいて)」や「本に写真がはさっとった(本に写真がはさまっていた)」、「サンドイッチにはハムときゅうりをはせたい(サンドイッチにはハムときゅうりをはさみたい)」といった使い方をします!
広島弁!意味が難しい「広島の方言」ランキングPart4ベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)9,832名が選んだ<広島弁!意味が難しい「広島の方言」ランキングPart4>でした。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)9,832名
調査日:2024年10月8日